紅葉登山『荒沢岳』

少し前になりますが、10月27日(日)に奥只見に聳える二百名山『荒沢岳』に登ってきました。
朝5時に自宅を出発。奥只見シルバーラインの長いトンネルを抜け、銀山平に6時30分に到着。

朝霧につつまれてひっそりとした銀山平は、すでに紅葉が始まっていました。
「山のほうでも美しい紅葉に出会えるだろうか…」
そんなことを考えながら、6時45分に登山口を通過して登山開始となりました。


荒沢岳は一般登山道ではありますが、山頂まで険しい道が続きます。
特に「前嵓」と呼ばれる岩稜帯は、鉄ハシゴや鎖場が連続する難所。

これまでに何度も登った経験がありますが、油断せずに進みました。
誰にも会わないまま、8時00分に前嵓の手前までやって来ました。
前嵓の岩尾根は、美しい紅葉に彩られていました。


前嵓を前にしてグローブを装着し、ストックを収納。体制を整えます。
朝露のせいで足元の岩場は濡れており、スリップの危険があります。
緊張感の中、鎖を握りしめて、ゆっくりと岩場を登りました。

8時56分、難所の前嵓を無事に通過。そして長い急斜面を登り詰め、
10時10分、荒沢岳の山頂に到着しました。
正面には赤く染まった百名山『越後駒ヶ岳』がどっしりと聳えます。
この日は文句ない秋晴れで、尾瀬の山々や飯豊連峰まで見渡せました。


すばらしい紅葉と展望の中、温かいラーメンをすすり、
そして他の登山者達と雑談。実に楽しいひとときでした。

10時40分、荒沢岳山頂より下山開始。
眼下には紅葉の谷間が広がり、奥には奥只見湖の青い湖面が見えます。
難所を次々にパスしながら下り続け、13時40分に下山終了となりました。